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2013/12/08

Fについて

《 六本木一丁目にて語らう 》

 不思議なオーラをまとった人というのは、本当にいる。

 2013年がもうすぐ終わろうとしている12月。数年ぶりにゆっくりとした年の瀬をむかえているわたしは、これまで週末仕事をしていたので、平日にお勤めをしている友人たちとはなかなか会えないままだった。休暇中のわたしにしばらく暇ができたので、先週木曜の夜にFに会いに行ってきた。
 そして今夜は、Fについての話をしようと思う。

 Fと会う時はたいてい突然に予定が決まるけれど、その予定はいつも『何か』に引き合わされているような感覚がする。不思議だ。いつだって、お互いの人生時計のとても重要なタイミングで、神秘的な第三者によるマジカルな力が働いて、カレンダーに予定が書き込まれている気がするのだ。

《 Fと ごはんに行く 》

 Fとの付き合いも、もうだいぶ長くなってきた。
 20代の前半で出逢ってから、お互いのキャリアの浮き沈みや、家族や兄妹のこと、大小さまざまな恋愛も見てきた。だからだろうか、わたしたちの間に流れてきた時間は、実際よりももっと濃いような気がする。年に数回しか会えなくなった近年では、特にそう感じている。
 休暇がはじまった11月上旬から、ちょうど一ヶ月がたった今、わたしは自分の5年後の姿を毎晩のように考えている。それは、『どのような自分になっていたいか』という、未来の理想に関する思考だ。
 そこには実際的なキャリアや経済面に関すること、結婚や出産などの具体的な希望も含まれているけれど、未来の理想に関するとても大切な要素として『どのような人間になっていたいか』ということをよく考える。きっと、前職までのキャリアを通して、理想どおりにはいかず、できなかったことや、なれなかった自分というのがたくさんあるからだと思う。けれど、自分ひとりで思考してばかりでは、自分の顔は見えないものだ。
 だからわたしはFに会いに行ったのだと思う。自分がどんな人間なのか、『今の自分』を知るために、Fが持っている鏡にわたしの顔を映して見せてもらおうと思ったのだ。

 彼女はいつだって、わたしに素晴らしい予感をさずけてくれる。そして、今回もそうだった。
 Fに会って話しをしているうちに、もうすぐ、わたしの人生におけるあたらしい章がはじまるような予感がした。その為には、わたしが心の奥底に抱え込んだままの臆病な少女とは、お別れをしなければならないだろう。その少女は、わたしが何かに挑戦しようとすると幻のように現れて、こう言うのだ。

《 やめて、そんなのこわい、おうちに帰れなくなっちゃうもの 》

 誰しもが大人として成長していく中で乗り越えていく通り道を、わたしは逃げながら隠しながらここまで進んできてしまった。けれど、それももう終わりなのだ、強くしなやかに将来を切り開いていくために、勇気を奮い起こして挑戦しなければならない、そう思った。

 その挑戦の本質は、きっと、とてもシンプルなことで、『自分に自信を持って必要な責任をしっかり担う』ということだろう。『自分はなにがやりたいか』ばかりを考えて、思考で窒息する時代は一旦ここで休止するのだ。『今の自分になにができるのか』を考えることが、30代を目前にしている今のわたしには必要なのだと思う。

 『何かひとつを選択したら、そこから先の将来全てが決まってしまい、きっと不自由に潰されて身動きが取れなくなってしまう』そう恐れていた20代前半と今のわたしはもう違うから、また数年後には、こうして長い思考をするために必要な、静かな分岐路に立つタイミングがやってくるのだろうと想像できる。それだけで、心は自由になれる。だから、目の前のことを頑張るのだ。
 
 Fは不思議な人だ。周囲の人間を明るくするようなオーラがある。会話を楽しみながら、相手の未来をポジティブにする道筋を照らし出してくれるのだ。彼女にだけは、いつの時代のわたしの姿も見せてきた。良い時も悪い時も、わたしがわたしであるということの、わたしが感じる喜びと苦しみについても。彼女もまた同じように、色々な時期を過ごしてきたこともわたしは知っている。持ちつ持たれつ、のんびりと、わたしたちは友情を育んできたのだ。そしてきっと、お互いに一生話さないような、いくつかの秘密も隠し持っているのかもしれない。
 しかしそれでも良いのだ、お互いがお互いにとって、大切な友人であるということに、一切の曇りはないのだから。

 突然トンチンカンな発言をしたり、一般社会からみればルーズな一面もいくつかあるかもしれない。けれど何よりも、Fはわたしの親友であり素晴らしいメンターだと感じてやまない。

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